今回ご紹介するのは、2022年1月に第166回直木三十五賞を受賞した今村翔吾(いまむら しょうご)先生です。
今村先生は「デビューから6年で15個以上の賞を受賞」した、次世代を代表する歴史・時代小説家です。
また「デビューから6年で35冊刊行」と、執筆速度が速いことでも知られている今村先生。
どんな作品を書かれているのか気になりますよね。
歴史小説をあまり読んだことがない人でも読みやすいのかな?
そこで今回の記事では、
- 今村翔吾先生のプロフィール
- 今村翔吾先生の代表作
- 今村翔吾先生の作品一覧
をご紹介していきます!
読了本チェックリストもあるから、使ってみてね!
今村翔吾先生のプロフィール
今村翔吾先生は「熱さ」が売りの歴史・時代小説家です。
今村先生が描く登場人物やストーリーは少年漫画のように熱く、読む人々を小説の世界に熱中させます。
個人的には、歴史小説に馴染みがない方も読みやすいと思うな!
その特性上、漫画との相性もいいようで、以下の作品が漫画化されています。
今村先生は、20代まではダンスのインストラクターをしていました。
子どものころから歴史小説は大好きでいつか自分でも小説を書きたいと思ってはいましたが、
夢は夢のまま日常を過ごしていたある日のこと。
ダンスの生徒さんの放った一言が胸に突き刺さり、30歳から小説家を目指しはじめたそうです。
子どものころや小説家になるまでのお話は、以下の本に詳しく書かれています。
著者:今村翔吾
分類はビジネス書だけど、「序章」では今村先生自身のこともたくさん書かれているよ
小説家さんとしてはめずらしく(?)社交的で、TVなどメディアにも多数出演している今村先生。
スタッフの方と運営しているYouTubeチャンネル「今村翔吾のまつり旅 ~47都道府県まわりきるまで帰りません~」も、今村先生の素が見えてオススメです!
今村翔吾先生の代表作
代表作は、2021年10月26日に刊行された『塞王の楯』です。
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】塞王の楯
【作家】今村翔吾
【出版社】集英社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2021年10月26日
【ジャンル】時代小説(戦国時代)
【備考】第166回直木三十五賞受賞、週刊朝日「2021年 歴史・時代小説ベスト3」第2位、第9回高校生直木賞候補
あらすじ
引用元:集英社サイト
越前・一乗谷城は織田信長に落とされた。幼き匡介(きょうすけ)はその際に父母と妹を喪い、逃げる途中に石垣職人の源斎(げんさい)に助けられる。匡介は源斎を頭目とする穴太衆(あのうしゅう)(=石垣作りの職人集団)の飛田屋で育てられ、やがて後継者と目されるようになる。匡介は絶対に破られない「最強の楯」である石垣を作れば、戦を無くせると考えていた。両親や妹のような人をこれ以上出したくないと願い、石積みの技を磨き続ける。秀吉が病死し、戦乱の気配が近づく中、匡介は京極高次(きょうごくたかつぐ)より琵琶湖畔にある大津城の石垣の改修を任される。一方、そこを攻めようとしている毛利元康は、国友衆(くにともしゅう)に鉄砲作りを依頼した。「至高の矛」たる鉄砲を作って皆に恐怖を植え付けることこそ、戦の抑止力になると信じる国友衆の次期頭目・彦九郎(げんくろう)は、「飛田屋を叩き潰す」と宣言する。大軍に囲まれ絶体絶命の大津城を舞台に、宿命の対決が幕を開ける――。どんな攻めをも、はね返す石垣。どんな守りをも、打ち破る鉄砲。「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、究極の戦国小説!
今村先生は本作で、直木賞を受賞されています!
戦国時代が舞台のお話で、織田信長や石田三成、毛利輝元など名だたる武将も登場しますが、
本作の主人公は、職人!
普段は武将たちの脇役に追いやられている彼らに焦点が当てられている作品です。
やっぱり「戦国時代=武将」の作品が多いから、職人メインは珍しいよなあ
「最強の楯」vs「至高の矛」
「最強の楯」を作る石垣職人〝穴太衆〟と「至高の矛」を作る鉄砲職人〝国友衆〟の対決が描かれます。
戦で家族を喪った石工の匡介は「絶対に破られない石垣」を造れば、世から戦を無くせると考え、
戦で父を喪った鉄砲職人の彦九郎は「どんな城も落とす砲」を造りその恐怖を天下に知らしめれば、世から戦を無くせると考えていました。
争いを止める術は本当にないのか。
現代でも戦はなくなっていませんが、本作を読んで「みなさん一緒に考えましょう」という今村先生のメッセージが込められた作品です。
読了後、現代に残る城の石垣を見にいってもおもしろいかも!
今村翔吾先生の小説一覧
今村先生は、2024年2月初旬時点で小説を35冊、エッセイを1冊、ビジネス書を1冊刊行しています。
まずは小説から。1冊ずつ、あらすじとともにご紹介していきます!
シリーズ作品
今村先生は、2024年2月初旬時点で3つのシリーズ作品を持っています。
シリーズ作品以外では11作品あるのですが、まずはシリーズ作品からご紹介してきます!
『羽州ぼろ鳶組』シリーズ
今村先生のデビュー作でもある『火喰鳥――羽州ぼろ鳶組』を含む人気シリーズで、
江戸時代に活躍した武家火消が主人公の時代小説です。
2021年3月には、こちらのシリーズで、第6回吉川英治文庫賞を受賞しています!
2024年2月初旬時点で13巻まで刊行されています。
第1巻『火喰鳥』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】火喰鳥――羽州ぼろ鳶組
【作家】今村翔吾
【出版社】祥伝社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2017年3月15日
【ジャンル】時代小説
【備考】デビュー作、第11回啓文堂大賞時代小説文庫大賞受賞、第7回歴史時代作家クラブ賞文庫書き下ろし新人賞受賞
あらすじ
かつて、江戸随一と呼ばれた武家火消がいた。その名は、松永源吾。別名、「火喰鳥」――。しかし、五年前の火事が原因で、今は妻の深雪と貧乏浪人暮らし。そんな彼の元に出羽新庄藩から突然仕官の誘いが。壊滅した藩の火消組織を再建してほしいという。「ぼろ鳶」と揶揄される火消たちを率い、源吾は昔の輝きを取り戻すことができるのか。興奮必至、迫力の時代小説。
引用元:祥伝社サイト
第2巻『夜哭烏』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】夜哭烏――羽州ぼろ鳶組
【作家】今村翔吾
【出版社】祥伝社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2017年7月12日
【ジャンル】時代小説
あらすじ
「八咫烏」の異名を取り、江戸一番の火消加賀鳶を率いる大音勘九郎を非道な罠が襲う。身内を攫い、出動を妨害、被害の拡大を狙う何者かに標的にされたのだ。家族を諦めようとする勘九郎に対し、「火喰鳥」松永源吾率いる羽州「ぼろ鳶」組は、大音一家を救い、卑劣な敵を止めるため、果敢に出張るが……。業火を前に命を張った男たちの団結。手に汗握る傑作時代小説。
引用元:祥伝社サイト
第3巻『九紋龍』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】九紋龍――羽州ぼろ鳶組
【作家】今村翔吾
【出版社】祥伝社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2017年11月15日
【ジャンル】時代小説
あらすじ
火事を起こし、その隙に皆殺しの押し込みを働く盗賊・千羽一家が江戸に入った。その報を受けた新庄藩火消・通称〝ぼろ鳶〟組頭・松永源吾は火付けを止めるべく奔走する。だが藩主の親戚・戸沢正親が現れ、火消の削減を宣言。一方現場では九頭の龍を躰に刻み、町火消最強と恐れられる「に組」頭〝九紋龍〟が乱入、大混乱に陥っていた。絶対的な危機に、ぼろ鳶組の命運は!?
引用元:祥伝社サイト
第4巻『鬼煙管』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】鬼煙管――羽州ぼろ鳶組
【作家】今村翔吾
【出版社】祥伝社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2018年2月15日
【ジャンル】時代小説
あらすじ
「人も同じ、身分は違えども煙草の銘柄ほどのもの」煙管の吸い口を見つめ、平蔵は人の儚き生を思い、正義と悪との境を憂えていた――。京都西町奉行・長谷川平蔵は、火を用いた奇っ怪な連続殺人を止めるため、最も頼りにする江戸の火消、松永源吾を京に呼ぶ。源吾は平蔵の息子・銕三郎と真相に迫るが、やがて銕三郎が暴走し――。勇壮な男たちが京の街を駆け抜ける!
引用元:祥伝社サイト
第5巻『菩薩花』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】菩薩花――羽州ぼろ鳶組
【作家】今村翔吾
【出版社】祥伝社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2018年5月11日
【ジャンル】時代小説
あらすじ
番付のためか──。火消番付への関心は高く、お家の評判にも繋がる。その噂が人々の口の端に上りだす頃、ぽろ鳶組・松永源吾は、無謀にも他の火消から手柄を奪おうと闘う仁正寺藩火消・柊与市の姿を目にする。そんな折、火消による付け火を疑う読売書きが姿を消し……。真相を追う源吾らの前に現れたのは、火難の遺児を救い育て、「菩薩」と崇められる定火消・進藤内記だった。
引用元:祥伝社サイト
第6巻『夢胡蝶』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】夢胡蝶――羽州ぼろ鳶組
【作家】今村翔吾
【出版社】祥伝社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2018年8月9日
【ジャンル】時代小説
あらすじ
花魁・花菊は死を願った。吉原の大見世で最高位の花魁となるも、やはりここは苦界でしかない。父母と彼岸での再会を望み、燃える妓楼に身を置いた。だが紅蓮の炎に飛び込んできた男がいた。花菊は業火の中、ぼろ鳶組纏番・彦弥と運命の出会いをする――。吉原で連続する火付け、下手人と思しき者の殺害、黒幕が? 新庄藩火消頭・松永源吾が情念渦巻く吉原で謎に挑む。
引用元:祥伝社サイト
第7巻『狐花火』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】狐花火――羽州ぼろ鳶組
【作家】今村翔吾
【出版社】祥伝社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2018年11月14日
【ジャンル】時代小説
あらすじ
天才花火師と謳われるも、愛娘を花火の事故で喪い、妻も世を儚み命を絶つ――。明和の大火下手人秀助は、事故の原因たる怠惰な火消に復讐を誓い、江戸を焼いた。二年前、新庄藩火消頭松永源吾と対決の末捕えられ、火刑となったはずだが、朱土竜、瓦斯と、秀助と思しき火付けが今再び起きる! 秀助は生きているのか? 江戸の火消が再び結集し、猛り狂う炎に挑む。
引用元:祥伝社サイト
第8巻『玉麒麟』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】玉麒麟――羽州ぼろ鳶組
【作家】今村翔吾
【出版社】祥伝社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2019年3月11日
【ジャンル】時代小説
あらすじ
侍火消にして府下十傑に数えられる剣客、新庄の麒麟児と謳われた《ぼろ鳶組》頭取並・鳥越新之助は、闇に堕ちたのか? 豪商一家惨殺及び火付けの下手人として手配された新之助は、一家の娘を人質に逃走を続け、火盗改、江戸の全火消の包囲を次々と打ち破っていく。一方、幕府の命で動きを封じられたぼろ鳶組頭取・松永源吾は、仲間のため、己のため、ある決意を胸に立ち上がる!
引用元:祥伝社サイト
第9巻『双風神』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】双風神――羽州ぼろ鳶組
【作家】今村翔吾
【出版社】祥伝社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2019年7月10日
【ジャンル】時代小説
あらすじ
京の淀藩常火消・野条弾馬は、己が目を疑った。大火の折に生まれ激甚な災禍をもたらす炎の旋風〝緋鼬〟が大坂の町を蹂躙していた。続発する緋鼬に、それを操る何者かの影を見た弾馬は、新庄藩火消頭取・松永源吾に協力を頼む。源吾は、天文学者でもある風読みの加持星十郎を連れ、大坂へ。しかし、源吾と星十郎は、炎の怪物を目の前に大きな挫折を味わうことに……。
引用元:祥伝社サイト
第10巻『黄金雛』(番外編)
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】黄金雛――羽州ぼろ鳶組 零
【作家】今村翔吾
【出版社】祥伝社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2019年11月1日
【ジャンル】時代小説
あらすじ
英雄たちの若かりし日々を描く、はじまりの物語――十六歳の新人火消松永源吾は、逸る心を抑えられずにいた。同世代には才気溢れる火消の雛たちが台頭しつつあった。そんな折、毒を吐く戦慄の火炎が発生。熟練の火消すら生還叶わぬ毒煙に、若輩は出動を禁じられる。反発する源吾は、加賀鳶の御曹司、最年少の火消頭取、町火消の新星などくせ者揃いの面々と共に命を救うため立ち上がる!
引用元:祥伝社サイト
第11巻『襲大鳳(上)』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】襲大鳳(上)――羽州ぼろ鳶組
【作家】今村翔吾
【出版社】祥伝社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2020年8月28日
【ジャンル】時代小説
あらすじ
大気を打ち震わす轟音が、徳川御三家尾張藩屋敷に響く。駆け付けた新人火消の慎太郎が見たのは、天を焼く火柱。家屋が爆ぜたと聞き、慎太郎は残された者を救わんと紅く舞い踊る炎に飛び込んだ――。新庄藩火消頭松永源吾は、尾張藩を襲った爆発を知り、父を喪った大火を思い出して屈託を抱く。その予感は的中。源吾の前に現われたのは、18年前の悪夢と炎の嵐だった。
引用元:祥伝社サイト
第12巻『襲大鳳(下)』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】襲大鳳(下)――羽州ぼろ鳶組
【作家】今村翔吾
【出版社】祥伝社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2020年10月15日
【ジャンル】時代小説
あらすじ
強く澄んだ眼差しは、火消のそれだった―。新庄藩火消頭”火喰鳥”松永源吾は、尾張藩中屋敷を襲う猛火の中、もう一人の鳳と邂逅を果たす。火事が特定の人物を狙った謀殺と看破した源吾だったが、背後には巨悪の影がちらつく。ぼろ鳶組の面々、同期の火消たち、そして妻深雪と子平志郎との絆が、源吾を一個の火消たらしめる。技を、想いを、火消の意志を繋げ!
引用元:祥伝社サイト
第13巻『恋大蛇』(外伝)
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】恋大蛇――羽州ぼろ鳶組 幕間
【作家】今村翔吾
【出版社】祥伝社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2022年3月19日
【ジャンル】時代小説
【備考】『羽州ぼろ鳶組』シリーズ初の外伝的短編集
あらすじ
恋と火事は、江戸の華。
咲かせたくもあり、咲かせたくもなし。
流人となった男、酒呑み火消、次代を担う若頭。
三人の脇役たちが織りなす、心ゆさぶる物語。救えなかった命――猛火に包まれた幼子の悲鳴が聞こえる。炎への恐怖に萎む心と躰を麻痺させるため、今日も〝蟒蛇?野条弾馬は、酒を呷って火事場に臨む。京都常火消、淀藩火消組頭取に己を取り立ててくれた心優しき主君が逝った。「帝を、京を、そこに住まう人々を救え」今際の言葉を胸に刻んだ弾馬は……(「恋大蛇」)。
引用元:祥伝社サイト
表題作の他二編を収録、シリーズ初の外伝的短編集。
『くらまし屋稼業』シリーズ
2つ目のシリーズ作品は、
銭さえ払えば望むところへ逃がしてくれる「くらまし屋」が主人公の時代小説です。
2024年2月初旬時点で8巻まで刊行されています。
第1巻『くらまし屋稼業』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】くらまし屋稼業
【作家】今村翔吾
【出版社】角川春樹事務所(ハルキ文庫)
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2018年7月14日
【ジャンル】時代小説
【備考】
あらすじ
万次と喜八は、浅草界隈を牛耳っている香具師・丑蔵の子分。親分の信頼も篤いふたりが、理由あって、やくざ稼業から足抜けをすべく、集金した銭を持って江戸から逃げることに。だが、丑蔵が放った刺客たちに追い詰められ、ふたりは高輪の大親分・禄兵衛の元に決死の思いで逃げ込んだ。禄兵衛は、銭さえ払えば必ず逃がしてくれる男を紹介すると言うが──涙あり、笑いあり、手に汗を握るシーンあり、大きく深い感動ありのノンストップエンターテインメント時代小説、ここに開幕!(解説・吉田伸子)
引用元:角川春樹事務所サイト
第2巻『春はまだか』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】春はまだか くらまし屋稼業
【作家】今村翔吾
【出版社】角川春樹事務所(ハルキ文庫)
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2018年8月9日
【ジャンル】時代小説
あらすじ
日本橋「菖蒲屋」に奉公しているお春は、お店の土蔵にひとり閉じ込められていた。武州多摩にいる重篤の母に一目会いたいとお店を飛び出したのだが、飯田町で男たちに捕まり、連れ戻されたのだ。逃げている途中で風太という飛脚に出会い、追手に捕まる前に「田安稲荷」に、この紙を埋めれば必ず逃がしてくれる、と告げられるが……ニューヒーロー・くらまし屋が依頼人のために命を懸ける、疾風怒濤のエンターテインメント時代小説、連続刊行、第二弾!
引用元:角川春樹事務所サイト
第3巻『夏の戻り船』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】夏の戻り船 くらまし屋稼業
【作家】今村翔吾
【出版社】角川春樹事務所(ハルキ文庫)
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2018年12月15日
【ジャンル】時代小説
あらすじ
「皐月十五日に、船で陸奥に晦ましていただきたい」──かつて採薬使の役目に就いていた阿部将翁は、幕府の監視下に置かれていた。しかし、己の余命が僅かだと悟っている彼には、最後にどうしても果たしたい遠い日の約束があった。平九郎に仕事を依頼した将翁だが、幕府の隠し薬園がある高尾山へ秘密裏に連れて行かれる。山に集結した薬園奉行、道中奉行、御庭番、謎の者……平九郎たち「くらまし屋」は、将翁の切なる想いを叶えられるのか!?続々重版中の大人気時代エンターテインメント、堂々のシリーズ第三弾。
引用元:角川春樹事務所サイト
第4巻『秋暮の五人』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】秋暮の五人 くらまし屋稼業
【作家】今村翔吾
【出版社】角川春樹事務所(ハルキ文庫)
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2019年4月15日
【ジャンル】時代小説
あらすじ
八朔の日、亥の刻。芝湊町の土蔵に、見知らぬ者の文で呼び出された男たちが、密かに集まってきた。骨董商の仁吉、役者の銀蔵、寄木細工職人の和太郎、浪人の右近、板前の壱助。文の差出人は果たして誰なのか?五人が呼び出された真の理由とは?一方、虚の一味、初谷男吏と榊惣一郎は仕事をしくじり、高尾山から江戸市中に戻ってきた。めくるめく展開に一瞬も目が離せない。まさかのラストに、驚愕すること間違いなし。最強の決闘あり、ミステリーあり、人情あり……無敵のエンターテインメント時代小説、熱望の書き下ろし第四弾。
引用元:角川春樹事務所サイト
第5巻『冬晴れの花嫁』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業
【作家】今村翔吾
【出版社】角川春樹事務所(ハルキ文庫)
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2019年8月8日
【ジャンル】時代小説
あらすじ
「一日だけ、儂を晦まして欲しい」──飴売りの仕事を終え、日本橋の波積屋で鮃の昆布締めと肝を肴に一杯やっていた平九郎の元に、口入れ屋の坊次郎が訪ねてきた。幕府御庭番の曽和一鉄という男が、くらまし屋に仕事を依頼したいと話を持ちこんできたという。なんと依頼主は、老中松平武元──。虚、御庭番、道中奉行……次々とすご腕の遣い手が現れる中、くらまし屋は、殿さまの命をかけた想いをかなえることができるのか!?続々重版の大人気シリーズ第五弾、益々絶好調。
引用元:角川春樹事務所サイト
第6巻『花唄の頃へ』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】花唄の頃へ くらまし屋稼業
【作家】今村翔吾
【出版社】角川春樹事務所(ハルキ文庫)
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2020年2月5日
【ジャンル】時代小説
あらすじ
三郎太、蘭次郎、幸四郎、林右衛門の四人は大旗本の次男、いわゆる部屋住みの身分で、半分無頼の悪仲間であった。ある晩、酒場で盛り上がった帰り道、三郎太が何者かに腹部を深々と刺され、首を掻き切られて殺された。彼は、一刀流の皆伝で剣の達人。いったい誰が、何の目的で!? 自らも狙われるかもしれないと怯えた蘭次郎たちは、各々身を守るために、裏の道を頼るが……。裏稼業の必殺仕事人たちが、己の掟に従い、命を賭けて戦う。続々重版の大人気シリーズ、熱望の第六弾。
引用元:角川春樹事務所サイト
第7巻『立つ鳥の舞』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】立つ鳥の舞 くらまし屋稼業
【作家】今村翔吾
【出版社】角川春樹事務所(ハルキ文庫)
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2021年2月5日
【ジャンル】時代小説
あらすじ
「葉月十二日、巳の刻。湯島天神内宮地芝居の舞台に、瀬川菊之丞を連れてきて欲しいのです」――濱村屋の年若い主人・吉次からこう切り出された平九郎は、驚きのあまり絶句した。希代の女形であった菊之丞は、吉次の義父で、五年前すでに亡くなっていた。そして実は、吉次は赤也の義弟であったのだ……。赤也の隠されたもうひとつの人生に渦まく陰謀。平九郎たちが仲間のため命を賭して闘う天下無敵の時代エンターテインメント。三十万部突破の書き下ろし大人気シリーズ、第七弾。
引用元:角川春樹事務所サイト
第8巻『風待ちの四傑』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】風待ちの四傑 くらまし屋稼業
【作家】今村翔吾
【出版社】角川春樹事務所(ハルキ文庫)
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2022年11月2日
【ジャンル】時代小説
あらすじ
霙ふる師走のころ、夜討ちの陣吾と呼ばれ、裏の世界で畏れられている男が、平九郎の露店にやって来た。呉服問屋の大店「越後屋」に勤める比奈という女性を晦まして欲しいという。一方、極寒の「夢の国」に送られた「虚」の一員・惣一郎は、敵の襲来を待ちわびていた──。江戸と「夢の国」で繰り広げられる平九郎・迅十郎・惣一郎、そして今一人……、暗黒街の凄腕たちの人智を超えた超弩級の戦い。興奮と感動必至。直木賞作家の本領、天下無敵の大人気エンターテインメントシリーズ。
引用元:角川春樹事務所サイト
『イクサガミ』シリーズ
3つ目のシリーズ作品は、
明治時代を舞台にしたデスゲームのお話です。
2024年2月初旬時点で刊行されているのは2巻ですが、シリーズは全3巻であると発表されています。
第1巻『イクサガミ 天』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】イクサガミ 天
【作家】今村翔吾
【出版社】講談社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2022年2月15日
【ジャンル】時代小説
【備考】「時代小説SHOW」2022年時代小説ベスト10 文庫書き下ろし部門第1位、読書メーター OF THE YEAR 2022第2位
あらすじ
新直木賞作家による、3巻完結・新シリーズ開幕!
〈デスゲーム×明治時代〉カバーイラスト・石田スイ(「東京喰種」「超人X」)
金か、命か、誇りか。
刀を握る理由は、何だ。明治11年。深夜の京都、天龍寺。
「武技ニ優レタル者」に「金十万円ヲ得ル機会」を与えるとの怪文書によって、
腕に覚えがある292人が集められた。告げられたのは、〈こどく〉という名の「遊び」の開始と、七つの奇妙な掟。
点数を集めながら、東海道を辿って東京を目指せという。
各自に配られた木札は、1枚につき1点を意味する。点数を稼ぐ手段は、ただ一つ――。「奪い合うのです! その手段は問いません!」
剣客・嵯峨愁二郎は、命懸けの戦いに巻き込まれた12歳の少女・双葉を守りながら道を進むも、
引用元:講談社BOOK倶楽部サイト
強敵たちが立ちはだかる――。
第2巻『イクサガミ 地』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】イクサガミ 地
【作家】今村翔吾
【出版社】講談社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2023年5月16日
【ジャンル】時代小説
あらすじ
討て。生きるため。
武士の時代の終幕――魂の戦い!読者の熱烈な支持を受けた、明治バトルロイヤル譚。
待望の第2巻!東京を目指し、共に旅路を行く少女・双葉が攫われた。
引用元:講談社BOOK倶楽部サイト
夜半、剣客・愁二郎を待ち受けていたのは、十三年ぶりに顔を合わせる義弟・祇園三助。
東海道を舞台にした大金を巡る死闘「蠱毒」に、兄弟の宿命が絡み合う――。
文明開化の世、侍たちの『最後の戦い』を描く明治三部作。待望の第2巻!
第3巻 Coming Soon…
Coming Soon…
シリーズ作品以外
2024年2月初旬時点で、シリーズ作品以外は11作品刊行しています!
1作目『童の神』
『童の神』は、今村先生の単行本デビュー作です。
デビュー作は『火喰鳥――羽州ぼろ鳶組』じゃないの?
と思った方、その通りです!
ややこしいのですが、
となっています。
今村先生が最初に受賞した賞は、「受賞=即出版」ではない文学賞でした。
しかし、その文学賞の選考委員をしていた北方謙三先生が「この子は長編も書けると思う」と祥伝社に推薦し、
『火喰鳥――羽州ぼろ鳶組』を書き上げ、作家デビューすることになります!
今村先生にとって、北方先生は恩人やね!
しかし、『火喰鳥――羽州ぼろ鳶組』は最初から文庫本で発売されました。
ダンスのお弟子さんたちに「直木賞を獲る!」と約束していた今村先生。
直木賞は単行本でしか受賞できないルールのため、
デビュー後もお弟子さんたちとの約束を果たすべく、プロでも応募できる文学賞に挑戦しつづけます。
『羽州ぼろ鳶組』シリーズを書きながら、応募作も書いていたんだからすごい!
そして2018年5月、ついに「受賞=即出版」の第10回角川春樹小説賞を受賞し、単行本デビューをすることになるのです。
この『童の神』は直木賞候補になるものの、残念ながらこのときは受賞を逃します。
けれども、3度目の候補となった『塞王の楯』で見事、直木賞を受賞。
有言実行で、お弟子さんたちとの約束を果たすわけです!
書く作品と同じくらい熱い今村先生の人生!
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】童の神
【作家】今村翔吾
【出版社】角川春樹事務所
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2018年10月2日
【ジャンル】歴史小説
【備考】第10回角川春樹小説賞受賞、第160回直木三十五賞候補、第8回本屋が選ぶ時代小説大賞候補、週刊朝日「2018年 歴史・時代小説ベスト10」第2位、第10回山田風太郎賞候補、第8回うつのみや大賞候補
あらすじ
平安時代「童」と呼ばれる者たちがいた。彼らは鬼、土蜘蛛、滝夜叉、山姥……などの恐ろしげな名で呼ばれ、京人から蔑まれていた。一方、安倍晴明が空前絶後の凶事と断じた日食の最中に、越後で生まれた桜暁丸は、父と故郷を奪った京人に復讐を誓っていた。さまざまな出逢いを経て、桜暁丸は、童たちと共に朝廷軍に決死の戦いを挑むが――。皆が手をたずさえて生きられる世を熱望し、散っていった者たちへの、祈りの詩(うた)。
引用元:角川春樹事務所サイト
『童の神』については、動画でもその魅力をご紹介しています!
2作目『ひゃっか!』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】ひゃっか!(単行本の『ひゃっか! 全国高校生花いけバトル』から改題)
【作家】今村翔吾
【出版社】角川春樹事務所(単行本は文響社)
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2018年10月19日
【ジャンル】青春
あらすじ
「全国高校生花いけバトル」。即興で花をいける、5分の勝負。二人一組でエントリー。花をいける所作も審査対象。──高校二年生の大塚春乃はこの大会に惹かれ、出場を目指していた。だが生け花は高校生にとって敷居が高く、パートナーが見つからない。そんな春乃の前に現れた転校生・山城貴音。大衆演劇の役者だという彼は、生け花の素養もあると聞き……。高校生たちの花にかける純粋な思いが煌めく、極上の青春小説。
引用元:角川春樹事務所サイト
3作目『てらこや青義堂 師匠、走る』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】てらこや青義堂 師匠、走る
【作家】今村翔吾
【出版社】小学館
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2019年2月25日
【ジャンル】時代小説
あらすじ
格別の思いがこもる、作家今村翔吾の原点!
引用元:小学館サイト
明和七年、太平の世となって久しい江戸・日本橋で寺子屋の師匠をつとめる坂入十蔵は、かつては凄腕と怖れられた公儀の隠密だった。
学問は苦手ながら剣術に秀でた才を持つ下級武士の息子・鉄之助、浪費癖のある呉服問屋の息子・吉太郎、極度のあがり症ながら手先の器用な大工の息子・源也など、さまざまな個性の筆子たちに寄りそう日々を送っていたが、藩の派閥争いに巻き込まれた筆子の一人、加賀藩士の娘・千織を助ける際、元忍びという自身の素性を明かすことになる。
年が明け、筆子たちのお伊勢参りに同道する十蔵の元に、将軍暗殺を企図する忍びの一団「宵闇」が公儀隠密をも狙っているという報せが届く。十蔵は、離縁していた妻・睦月の身にも危険が及ぶことを知って妻の里へ向かった。
哀しみに満ちた妻との出会いと別れ、筆子たちとの絆の美しさ、そして手に汗握る結末――「本書は無冠だが、無冠の傑作として永く文学史に残るであろう」そう文芸評論家・縄田一男氏が絶賛し、作家自身が「最も自分自身を剥き出しにして書いたかもしれない」と語った、今村翔吾の原点ともいえる青春時代小説の傑作!
4作目『八本目の槍』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】八本目の槍
【作家】今村翔吾
【出版社】新潮社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2019年7月16日
【ジャンル】歴史小説(戦国小説・連作短編集)
【備考】第41回吉川英治文学新人賞受賞、第8回野村胡堂文学賞受賞、週刊朝日「2019年 歴史・時代小説ベスト10」第1位、第9回本屋が選ぶ時代小説大賞候補、第26回中山義秀文学賞候補
あらすじ
石田三成は、何を考えていたのか? そこに「戦国」の答えがある!
秀吉の配下となった八人の若者。七人は「賤ケ岳の七本槍」とよばれ、別々の道を進む。出世だけを願う者、「愛」だけを欲する者、「裏切り」だけを求められる者――。残る一人は、関ケ原ですべてを失った。この小説を読み終えたとき、その男、石田三成のことを、あなたは好きになるだろう。歴史小説最注目作家、期待の上をいく飛翔作。
引用元:新潮社サイト
5作目『じんかん』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】じんかん
【作家】今村翔吾
【出版社】講談社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2020年5月27日
【ジャンル】歴史小説
【備考】第163回直木三十五賞候補、第11回山田風太郎賞受賞、週刊朝日「2020年 歴史・時代小説ベスト3」第1位、第10回本屋が選ぶ時代小説大賞候補
あらすじ
仕えた主人を殺し、天下の将軍を暗殺し、東大寺の大仏殿を焼き尽くすーー。
民を想い、民を信じ、正義を貫こうとした」青年武将は、なぜ稀代の悪人となったか?時は天正五年(1577年)。ある晩、天下統一に邁進する織田信長のもとへ急報が。信長に忠誠を尽くしていたはずの松永久秀が、二度目の謀叛を企てたという。前代未聞の事態を前に、主君の勘気に怯える伝聞役の小姓・狩野又九郎。だが、意外にも信長は、笑みを浮かべた。やがて信長は、かつて久秀と語り明かしたときに直接聞いたという壮絶な半生を語り出す。
貧困、不正、暴力…。『童の神』で直木賞候補となった今最も人気の若手歴史作家が、この世の不条理に抗う人すべてへ捧ぐ、圧巻の歴史巨編!
引用元:講談社BOOK倶楽部サイト
6作目『塞王の楯』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】塞王の楯
【作家】今村翔吾
【出版社】集英社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2021年10月26日
【ジャンル】歴史小説(戦国小説)
【備考】第166回直木三十五賞受賞、週刊朝日「2021年 歴史・時代小説ベスト3」第2位、第9回高校生直木賞候補
あらすじ
引用元:集英社サイト
越前・一乗谷城は織田信長に落とされた。幼き匡介(きょうすけ)はその際に父母と妹を喪い、逃げる途中に石垣職人の源斎(げんさい)に助けられる。匡介は源斎を頭目とする穴太衆(あのうしゅう)(=石垣作りの職人集団)の飛田屋で育てられ、やがて後継者と目されるようになる。匡介は絶対に破られない「最強の楯」である石垣を作れば、戦を無くせると考えていた。両親や妹のような人をこれ以上出したくないと願い、石積みの技を磨き続ける。秀吉が病死し、戦乱の気配が近づく中、匡介は京極高次(きょうごくたかつぐ)より琵琶湖畔にある大津城の石垣の改修を任される。一方、そこを攻めようとしている毛利元康は、国友衆(くにともしゅう)に鉄砲作りを依頼した。「至高の矛」たる鉄砲を作って皆に恐怖を植え付けることこそ、戦の抑止力になると信じる国友衆の次期頭目・彦九郎(げんくろう)は、「飛田屋を叩き潰す」と宣言する。大軍に囲まれ絶体絶命の大津城を舞台に、宿命の対決が幕を開ける――。どんな攻めをも、はね返す石垣。どんな守りをも、打ち破る鉄砲。「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、究極の戦国小説!
7作目『幸村を討て』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】幸村を討て
【作家】今村翔吾
【出版社】中央公論新社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2022年3月22日
【ジャンル】歴史小説
【備考】第12回本屋が選ぶ時代小説大賞候補、直木賞受賞後1作目
あらすじ
亡き昌幸とその次男幸村――何年にもわたる真田父子の企みを読めず、翻弄される諸将。徳川家康、織田有楽斎、南条元忠、後藤又兵衛、伊達政宗、毛利勝永、ついには昌幸の長男信之までもが、口々に叫んだ。「幸村を討て!」と……。戦国最後の戦い「大坂の陣」を通じて描く、親子、兄弟、そして「家」をめぐる、切なくも手に汗握る物語。
引用元:中央公論新社サイト
8作目『蹴れ、彦五郎』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】蹴れ、彦五郎
【作家】今村翔吾
【出版社】祥伝社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2022年7月13日
【ジャンル】短編小説集
【備考】デビュー前の受賞作を含む全7編。『蹴れ、彦五郎』(第19回伊豆文学賞最優秀賞受賞作)。『狐の城』(第23回九州さが大衆文学賞大賞受賞作)
あらすじ
今川義元の嫡男今川彦五郎氏真(ひこごろううじざね)はなぜ名家を
没落させたのか蹴鞠と歌を何より好んだ戦国武将が天下人に見せた正しき矜持とは?
直木賞作家今村翔吾の凄みあふれる驚愕の初期短編集
桶狭間での父義元の急死を受け、彦五郎氏真は駿河今川氏の当主となった。
引用元:祥伝社サイト
だが、落日はすぐそこにーー家臣だった松平元康(徳川家康)は離反、甲斐武田
からも圧迫され、正室である相模北条氏の娘・早川殿とともに転々と落ちゆく
日々。そんな中にも救いはあった。氏真は近江の寺で出会った童子たちの師と
なり、ある希望を抱く。しかし無常にも、天下を掌中に納めつつあった織田信長は、
氏真と心通わせた子らを叛乱の縁者として殺してしまう。蹴鞠の名手であり、
歌をこよなく愛した男が見せた最後の心意地とは……(「蹴れ、彦五郎」)
表題作のほか、感動の七編を収録。
9作目『茜唄』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】茜唄
【作家】今村翔吾
【出版社】角川春樹事務所
【冊数】全2冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2023年3月15日
【ジャンル】歴史小説
あらすじ
歴史とは、勝者が紡ぐもの――。では、何故『平家物語』は「敗者」の名が題されているのか?『平家物語』が如何にして生まれ、何を託されたか、平清盛最愛の子・知盛の生涯を通じて、その謎を感動的に描き切る。平家全盛から滅亡まで、その最前線で戦い続けた知将が望んだ未来とは。平清盛、木曽義仲、源頼朝、源義経……時代を創った綺羅星の如き者たち、善きも悪きもそのままに――そのすべて。<直木賞作家・今村翔吾が魂をこめて描く、熱き血潮の流れる真「平家物語」!>
引用元:角川春樹事務所サイト
10作目『戦国武将伝 東日本編』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】戦国武将伝 東日本編
【作家】今村翔吾
【出版社】PHP研究所
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2023年12月6日
【ジャンル】掌編小説集
あらすじ
各都道府県で一人、武将を取り上げて掌編小説に! 直木賞作家・今村翔吾による“前代未聞”の挑戦作。
信長、家康、信玄、謙信だけでなく、長野業正、津軽為信、真田信幸まで……。東の大地に漢たちが奔る! 北海道・東北・関東・中部地方の武将23人の、ときに笑え、ときに泣ける、心震えるエピソードを描いた傑作掌編小説集。
≪目次≫[群馬県]黄斑の文 長野業正/[東京都]竹千代の値 徳川家康/[神奈川県]汁かけ飯の戦い 北条氏政/[千葉県]青に恋して 里見義弘/[愛知県]阿呆に教えよ 織田信長/[秋田県]由利の豪傑 矢島満安/[静岡県]義元の影 今川義元/[山形県]裸の親子 最上義光/[埼玉県]武州を駆ける 太田資正/[山梨県]暮天の正将 武田信玄/[福井県]高くとんだ 富田長繁/[新潟県]蒼天の代将 上杉謙信/[青森県]津軽という家 津軽為信/[富山県]半夏生の人 佐々成政/[福島県]雅なる執権 金上盛備/[岐阜県]完璧なり 竹中半兵衛/[栃木県]春に向けて耐えよ 宇都宮国綱/[茨城県]鬼の生涯 佐竹義重/[北海道]風の中のレラ 蠣崎慶広/[宮城県]頂戴致す 伊達政宗/[岩手県]松斎の空鉄砲 北信愛/[石川県]猿千代の鼻毛 前田利常/[長野県]真田の夢 真田信幸
引用元:PHP研究所サイト
11作目『戦国武将伝 西日本編』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】戦国武将伝 西日本編
【作家】今村翔吾
【出版社】PHP研究所
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2023年12月6日
【ジャンル】掌編小説集
あらすじ
各都道府県で一人、武将を取り上げて掌編小説に! 直木賞作家・今村翔吾が挑む“驚天動地”の衝撃作。
秀吉に、毛利、長宗我部、島津、さらには黒田官兵衛、立花宗茂……。西の空に漢たちが舞う! 近畿・中国・四国・九州の武将24人の、胸が熱くなる、くすりと笑える、ほろりと泣ける逸話を描く傑作掌編小説集。
≪目次≫[広島県]十五本の矢 毛利元就/[島根県]謀聖の贄 尼子経久/[山口県]帰らせろ 大内義興/[奈良県]九兵衛の再縁 松永久秀/[佐賀県]老躯、翔ける 龍造寺家兼/[岡山県]宇喜多の双弾 宇喜多直家/[滋賀県]四杯目の茶 石田三成/[大分県]雷神の皮 戸次道雪/[三重県]何のための太刀 北畠具教/[兵庫県]未完なり 黒田官兵衛/[鳥取県]夢はあれども 亀井茲矩/[宮崎県]泥水も美味し 伊東祐兵/[長崎県]海と空の戦士 有馬晴信/[熊本県]小賢しい小姓たちよ 加藤清正/[和歌山県]孫一と蛍 雑賀孫一/[京都府]旅人の家 足利義昭/[大阪府]土を知る天下人 豊臣秀吉/[香川県]三好の舳 十河存保/[高知県]土佐の土産 長宗我部元親/[愛媛県]証を残す日々 加藤嘉明/[鹿児島県]怪しく陽気な者たちと 島津義弘/[沖縄県]三坪の浜の約束 謝名利山/[徳島県]古狸と孫 蜂須賀家政/[福岡県]立花の家風 立花宗茂
引用元:PHP研究所サイト
今村翔吾先生のエッセイ/ビジネス書一覧
今村先生は、2024年2月初旬時点でエッセイを1冊、ビジネス書を1冊刊行しています。
エッセイ
『湖上の空』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】湖上の空
【作家】今村翔吾
【出版社】小学館
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2022年10月6日
【ジャンル】エッセイ
【備考】初のエッセイ集
あらすじ
私は本を諦めない──今村翔吾初エッセイ集
引用元:小学館サイト
第166回直木三十五賞を受賞し、作品だけでなくテレビ出演などでも注目を集める著者の初エッセイ集。地元・滋賀の情報誌に連載された「湖上の空」を始め、新聞や雑誌などで発表されたエッセイ・書評などを収録する。
織田信長や石田三成など滋賀にまつわる人物のエピソード、文学賞の仕組み、年号について、季節の果物について等々、折々の話題のほか、作家を目指したきっかけや、自著に込めた思い、忘れられないヒーロー、少年時代の思い出、家族やダンスインストラクター時代の教え子との交流など、著者の素顔が見えてくる。
「人の評価がいかなるものであっても書き続ける。いかなる声も正面から受け止め、ただ黙然と書き続ける。一人でも多くの人に『面白い』と思って頂けるために」とは、デビューシリーズ「羽州ぼろ鳶組」の読者に向けたメッセージ。また、直木賞受賞後、新聞各紙に寄稿したエッセイも網羅する。
「たとえ誰が諦めても私は本を諦めない」
「たった一冊の本が、次の本との出会いを作り、揚げ句は書かせるに至り、一人の作家を作った」
「私に夢をくれた出版界を微力ながら盛り上げたい」
こうした著者の熱い思いが胸を打つ、必読の一冊。
ビジネス書
『教養としての歴史小説』
作品情報
著者:今村翔吾
【作品名】教養としての歴史小説
【作家】今村翔吾
【出版社】ダイヤモンド社
【冊数】全1冊
【ステータス】完結済み
【初版発行日】2023年8月31日
【ジャンル】
【備考】
あらすじ
小学5年で歴史小説に目覚め、中学生にして世にあるほぼすべての歴史小説を読破。元ダンス・インストラクターという異色の経歴を持つ直木賞作家が、縦横無尽に歴史小説を語り尽くす。本邦初・歴代歴史小説家の世代分けやオススメの歴史小説も紹介。
引用元:ダイヤモンド社サイト
読了本チェックリスト
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📚 冊中 冊 読了しています📚
📚小説・『羽州ぼろ鳶組』シリーズ
📚小説・『くらまし屋稼業』シリーズ
📚小説・『イクサガミ』シリーズ
📚小説・シリーズ作品以外
📚小説以外
まとめ
以上、今村翔吾先生の作品一覧でした。
最後までご覧いただきありがとうございます!
「話題作しかまだ読んでいないよ」という方はこれを機に、他の作品もお手にとってみてはいかがでしょうか。
他にも、漫画や小説をご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
また、YouTubeでも、書籍の紹介などをおこなっています。
フリーアトリエ晴星(YouTubeチャンネル)
いちど、ご視聴いただけると嬉しいです☺️