江戸川乱歩賞(えどがわらんぽしょう)とは、推理小説の巨匠である江戸川乱歩の寄付を基金として、日本推理作家協会(旧:日本探偵作家クラブ)により、探偵小説を推奨するために制定された文学賞です。第1回は国内外の推理小説をまとめ評論した作品が受賞、第2回はミステリー作品の出版という実績から出版社が受賞していましたが、第3回からは長編小説を公募しています。現在では、推理作家の登竜門となっており、探偵小説に限らず、原稿用紙350枚〜550枚の広義の推理小説を募集しています。受賞作は講談社より単行本刊行が約束されており、正賞として江戸川乱歩像(第48回まではシャーロック・ホームズ像でした)、副賞として賞金500万円が授与されます。最終候補に残った作品がのちに刊行されたり、残った作家がプロになることが比較的多いのが特徴です。
基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
賞名 | 江戸川乱歩賞 |
設立年 | 1954 |
選考頻度 | 年1回(1月締切、6月発表) |
運営団体 | 日本推理作家協会 |
受賞者一覧
「Kindleで読み放題」 および 「オーディブルで聴ける」 対象作品は時期によって変わる場合がございます。

第71回(2025)
殺し屋の営業術
野宮有

第63回(2017)
受賞作なし

第48回(2002)・最終候補
ボッサ・ファミリア
瀬戸信也

第47回(2001)・最終候補
グッバイ、ジャズ・ライン
瀬戸信也

第23回(1977)・最終候補
まんだら殺人事件
玉塚久純

第18回(1972)・最終候補
怒りの道
井口泰子

第17回(1971)
受賞作なし

第14回(1968)
受賞作なし

第7回(1961)・最終候補
紙の墓標
垂水堅二郎

第6回(1960)
受賞作なし

第2回(1956)
ハヤカワ・ポケット・ミステリの出版の実績によって受賞
早川書房