書籍情報
・著者:ラーラ・プレスコット(著)、吉澤康子(訳)
・出版社:東京創元社
・受賞歴:第10回本屋大賞翻訳小説部門
・あらすじ:
一冊の小説が世界を変える。
それを、証明しなければ。
冷戦下、超大国ソ連と戦うCIAの女性たちを描く傑作長編!
【第3位〈週刊文春〉2020ミステリーベスト10】
冷戦下のアメリカ。ロシア移民の娘であるイリーナは、CIAにタイピストとして雇われる。だが実際はスパイの才能を見こまれており、訓練を受けて、ある特殊作戦に抜擢された。その作戦の目的とは、反体制的だと見なされ、共産圏で禁書となっているボリス・パステルナークの小説『ドクトル・ジバゴ』をソ連国民の手に渡し、言論統制や検閲で迫害をおこなっているソ連の現状を知らしめることだった。そう、文学の力で人々の意識を、そして世界を変えるのだ。一冊の小説を武器とし、危険な極秘任務に挑む女性たちを描く傑作長編!
解説=大矢博子