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『熊の敷石』堀江敏幸の書籍情報

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・著者:堀江敏幸
・出版社:講談社
・受賞歴:第124回芥川龍之介賞

・あらすじ:
堀江敏幸の文章は、いろっぽいのだ。–川上弘美(「解説」より) 芥川賞受賞作 「なんとなく」という感覚に支えられた違和と理解。そんな人とのつながりはあるのだろうか。 フランス滞在中、旧友ヤンを田舎に訪ねた私が出会ったのは、友につらなるユダヤ人の歴史と経験、そして家主の女性と目の見えない幼い息子だった。 芥川賞受賞の表題作をはじめ、人生の真実を静かに照らしだす作品集。 ヤンはそこでふいに立ち上がってレンジのほうへいき、やかんを火にかけ、そのままなにも言わず2階にあがって、大きな写真立てを持って下りてきた。私にそれを差し出し、もういちどレンジに戻って火を調節しながら、珈琲か紅茶かと訊いてくる。(「熊の敷石」より)

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