書籍情報
・著者:川口士
・出版社:富士見書房
・受賞歴:第18回ファンタジア大賞
・あらすじ:
白みはじめた空に咆哮が響き渡る。突如として邑を襲った狗の群れは、一匹の犬の妖ー怪物に統率されていた。彼らの狙いは神器と呼ばれる神々の宝具。巫女の少女梓も狗の牙にかかろうとしていたが、間一髪で彼女を助けたのは、処刑されるために邑に囚われていた鬼・温羅だった。「-お前…あのときの犬か?」その妖は、仇の片割れ。家族や、仲間、穏やかで平和な日々を一夜にして崩壊させたあの男の従者。温羅は地を蹴って、妖に襲いかかる。神話と歴史が未分化な、混沌とした時代。温羅の復讐の旅が、はじまる。第18回ファンタジア長編小説大賞受賞作、堂々登場。