書籍情報
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あらすじ
まだ薬師の薬湯のみで病や怪我に対していた時代の月華国。渦巻く陰謀、妖しき信仰、根強き因習…。
皇太子・景雲たち少なくも心強い仲間と共に医術師・胡葉、古い世界に切り込みまーす!!
オススメポイント
『シノビ四重奏』を書かれていたひむか透留先生の新作です。最近、こういった世界観の物語は、小説を原作にしたものが多いですが、こちらは原作なしの作品となります。
オススメポイント1:感染病や医療の歴史も学べる点
本作は、中華風の世界を舞台にした「医療」のお話です。
看護系の大学を出られているひむか先生。半年にわたる資料の読み込みや医療現場で働く友人の方の話を聞きながら描かれているそうで、「作品内で出てきた病は、現代ではこう呼ばれています」と説明があったり、感染病や医療の歴史も学べる作品となっています。
オススメポイント2:美しい絵
本作の魅力は、なんといってもその画力! 華美な王宮の建物や妃・王子たちの衣装は、「ここまで描きこみますか!?」 と思うほど繊細なんよね。
主人公の胡葉は、西洋人の父の血を受け継いでおり銀の髪と碧の瞳を持つ美しい少女として描かれとって、彼女がコマにいるだけで華やかです。まだ幼さはあって、くるくると変わる表情も魅力的!
オススメポイント3:魅力的なキャラクターたち
胡葉は、めっちゃかわええ女の子なんやけど、狂気的なほど医術と筋肉を愛している変わった子でもあります。
医術にのめり込むあまり、患者より病そのものを見てしまう欠点があるのですが、皇太子・景雲たちと関わることで成長していく彼女にも注目です。
個人的な推しは助手のシンなんですが、彼は彼で、かつて滅んだ南京国の人間という秘密があります。
胡葉を政治に利用しようとしていた景雲も、だんだんと彼女を道具と思えなくなってくる、人間臭さを持っています。
魅力的なキャラクターたちがたくさん登場する本作を、ぜひご一読ください!