書籍情報
あらすじ
時は近世、とある王朝。皇太后が絶大な権力をふるう後宮へ、1人の少女が飛び込んで…!?
少女珊瑚の中華冒険活劇!
オススメポイント
庶民として育った珊瑚は、ある日、名門・姫(き)家の令嬢であったことが告げられ、太后陛下・娘娘(ニャンニャン)に仕える宦官の兄・姫蓬莱(ほうらい)につれられ紫禁城へとやってきます。
美しい太后陛下ですが、その昔、姫家を罠に嵌めたのは彼女でした。そんな娘娘に仕える兄は、敵か味方か。
紫禁城を舞台とした宮中の争いや、さまざまな宦官たち、そして、主人公・珊瑚の行動に注目です。
愚王のふりをする病己と彼の妃である知花。2人のモデルは、前漢の宣帝とその妻・許平君だそうです。娘娘は、清の時代の西太后がモデルになっています。
宦官のつくり方や罰杖、起居注、宮廷の暮らしなど、中国史も学べる作品となっています。
中国の歴史に造詣が深い青木朋先生ならではの作品です。後書きにも詳しく書かれているため、ぜひ最後まで余さず読んでみてください。