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書籍情報
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あらすじ
監獄育ちのエルマは恩赦として監獄から「釈放」させられる。王宮付き侍女となったエルマは、母の言いつけ通り「普通」の少女を目指すが、その常識外れな能力や行動は、やがて王宮全体を揺るがすことに。
オススメポイント
監獄育ちの少女が無双する
本作を一言で紹介すると、監獄育ちの少女が王宮でメイドとして無双する異世界ファンタジーです!
主人公エルマは、「この世の地獄」と呼ばれるヴァルツァー監獄で生まれ育った少女です。
服役中の娼婦から生まれた彼女は、恩赦により監獄から釈放され、第二王子ルーカスの命で王宮の侍女として働くことになります。
母親から、
「『普通の女の子』がどういうものか分かるまで、家に帰ってきてはだめよ」
と言われたエルマは、言いつけ通り「普通」の少女を目指すんですが、
監獄で身につけたスキルがぶっ飛びすぎていて、やることなすこと「普通」とは程遠いものばかり。
「もしや……シャバの方というのは、そのくらいのこともできないのですか?」
と、常識外れな能力を発揮して周りを驚かせるエルマの王宮生活がコミカルに描かれています。
オススメポイント1:監獄育ちという珍しい設定
最大の特徴は、監獄育ちという珍しい設定です。
主人公が異世界転生でも転移でもなく、生粋の異世界出身なのに、囚人たちに育てられたという独特すぎる背景を持っています。
エルマを育てた囚人たちには、「七つの大罪」に絡めたあだ名が付けられています。
漫画『七つの大罪』や映画『セブン』で聞いたことがある方も多いと思いますが、
傲慢・嫉妬・憤怒・怠惰・強欲・暴食・色欲
という、人間の根源的な悪徳を表す言葉ですね。
彼らは囚人と言いながら、看守を支配下に置いて、監獄を掌握して自由に暮らしているんよね。
そんなぶっとんだ「家族」に教育された結果、とんでもないチート能力を身につけてしまったという設定が秀逸。
しかもエルマ本人は自分のスキルが異常だという自覚がまったくないので、素で無双してしまうギャップが笑えます。
オススメポイント2:周囲の反応
エルマの常識外れな行動に対する周りの反応もおもしろくて、特に第二王子ルーカスや男爵令嬢イレーネのツッコミがいい味を出しています。
最初は「変わった子が来た」程度だったのが、だんだん「この子、何者?」となり、最終的に「もうついていくしかない!」状態になっていく過程が楽しめます。
オススメポイント3:普通とは何か?
本作のテーマの一つは「普通とは何か」。
エルマは一生懸命普通になろうとするんですが、そもそも彼女が教わった「普通」の基準が監獄のものなので、全く普通じゃないという皮肉が効いています。
表情を読む術をままごとを通じて身につけたり、怪物・クラーケンを普通のタコ扱いして料理したり、5歳で外科手術をしたり、
読者からすると「それ普通じゃない!」って思わずツッコミたくなる状況ばかりなんよね。
でも、監獄育ちのエルマにとってはそれが普通なんです。
じゃあ「普通って何だろう?」という哲学的な問いかけも含まれていて、笑いながらも考えさせられる作品です。
この作品の魅力は、主人公が最初から最強でありながら、それを鼻にかけない謙虚さと、本当に「普通」になりたいと願う純真さにあります。
王宮という格式高い場所で、監獄育ちの常識が通用しないことからくるギャップコメディでありながら、エルマの成長と人間関係の構築も丁寧に描かれていて、読後感がとても良い作品です。
異世界ファンタジーが好きな人、なろう系作品が好きな人、そして何より「普通じゃない普通」を楽しみたい人にオススメです!
ぜひ、エルマの愛らしい王宮無双を楽しんでください!

