書籍情報
王の獣〜掩蔽のアルカナ〜
あらすじ
男装の獣人少女×皇子 皇宮ファンタジー!
大ヒット作『黎明のアルカナ』の世界を受け継ぐーー新たなる物語!
半人半獣の希少種ーー亜人。
彼らは人間に虐げられ、支配されていた。
亜人の少女・藍月は男と偽り
第四皇子・天耀の“従獣”として皇宮に参内する。
すべては弟の敵…天耀を暗殺するために。
「この地獄のような世界で…まだ喜びに震えることができる。
この男を殺せる…待ち望んだ機会にーー!」
しかし藍月が見たのは、天耀の意外な素顔で…!
美しき獣が世界に挑む、新幻想叙事詩、開幕!!
巻末には前作『水神の生贄』の最終回のその後を描いた特別編も収録。
オススメポイント
『黎明のアルカナ』を読まれた方は、ぜひ、本作『王の獣~掩蔽(えんぺい)のアルカナ~』もお読みいただければと思います。
「刻のアルカナ」の力を持ったナカバのように、本作でもさまざまなアルカナを持った亜人が登場します。
復讐のため、女であることを捨てた藍月。はじめは暗い目をしていた藍月ですが、天耀の素顔を知り、彼に心を開いたあとに見せる表情は、かわいらしい女の子そのものです。
亜人ならではの耳や尻尾に感情が現れるところもかわいらしく、生き生きとしています。
やはり、本作の主軸としてあるのは亜人のあり方や生き方、周囲からの扱われ方ではないでしょうか。
策謀が渦巻く王宮の中で、藍月たちや、各皇子、彼らに仕える亜人たちがどう物語に絡んでくるのかが見ものです。