書籍情報

城崎へかえる
あらすじ
この作品は、NPO法人「本と温泉」の企画によるもので「志賀直哉『城の崎にて』『注釈・城の崎にて』」「城崎裁判(著者:万城目 学)」に続く3作目。
失恋し、会社を辞めた主人公が、城崎温泉を10年ぶりに訪れ、思い出の地で喪失した心を安らげる温かな短編小説。
茹でがにの脚をイメージした箱が特徴で、特殊テクスチャー印刷により、ざらざらとした質感を表現。殻からカニの身を抜くように本を取り出せる。
また、本のサイズが、縦18.2センチメートル、横5.8センチメートルと細長いため、通常の綴じ方では文字を印刷できる範囲が限られることから、本の綴じ目まで開くことのできる「コデックス装」という特殊な製本方法を用いるなど、随所に工夫が施されている。
