書籍情報
・著者:結城充考
・出版社:アスキー・メディアワークス
・受賞歴:第11回電撃小説大賞
・あらすじ:
シマはかつて小さな組織を束ねていたが、抗争で妻子を惨殺され、自らも瀕死の重傷を負う。サイボーグ化手術で一命を取りとめたシマに残されたのは、癒えぬ心の傷と、後悔と諦めの日々だった。少女ナツはかつて親に捨てられ、施設で暮らしているが、頑なに神を信じる態度は、心の傷を隠す仮面にも似ていた。修道院を舞台に、ミステリアスに展開される「宝物」の行方と児童誘拐事件。心に傷を持った二人が出会う時、全てを失った男は、奇蹟を信じる少女のために再び立ち上がる。「大人の責任」を果たすため、シマが見せる「奇蹟の表現」とはー。