書籍情報
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あらすじ
高華王国の姫・ヨナは一人娘のため、優しい父王と幼なじみで護衛のハク達に囲まれ、大切に育てられていた。そして時はヨナ・16歳の誕生日、ヨナは想いを寄せていた従兄のスウォンから簪を贈られ、父へ自分の気持ちを伝えに行く。が、そこには思いも寄らぬ過酷な運命が!?
オススメポイント
2014年にはアニメ化も果たした人気作です。
草凪みずほ先生の作品には、 『夢幻スパイラル』や『NGライフ』、『よいこの心得』など、魅力的な作品がたくさんありますが、『暁のヨナ』はその中でも最長の作品です。少女漫画で45巻超えという作品は珍しいのではないでしょうか。
オススメポイント1:オリジナルの世界
初代国王・緋龍王と同じ暁色の髪を持つヨナは、緋龍王を守った四龍の戦士を探すよう、神官に導かれます。
45巻以上あるから、さまざまな物語が入っとるんやけど、最初の旅の目的は、この四龍の戦士を集めることなんよね。
神官の元で暮らしていた少年・ユン、右手に龍の力を宿している白龍・キジャ、眼に龍の力を宿している青龍・シンア、右脚に龍の力を宿している緑龍・ジェハ、体に龍の力を宿している黄龍・ゼノ。
彼ら一人一人に物語があって、その設定の綿密さに圧倒されます。
オススメポイント2:真面目とギャグのバランス
城を追われたばかりのころはヨナとハクの二人だった旅も、どんどん賑やかになり、ヨナの味方が増えていきます。
ヨナ自身も弱いだけじゃいられないと思い、弓を習ったり、逞しく成長していく様子が魅力的。
真面目一辺倒ではなくて、時折ギャグのコマが入ってくるところも、草凪みずほ先生作品が大好きな理由の一つやね。
オススメポイント3:敵サイドの心情
ヨナからしたら裏切り者のスウォンたちサイドについても語られる場面があるんやけど、彼らは彼らの理由で動いていて、決して悪とは言い切れないんよね。
ヨナの父王は、周辺諸国と戦おうとしなくて国力が落ちていたから、国民にとってスウォンたちの存在は、むしろ喜ばれるものだったかもしれんっていう複雑さ。
ヨナやハクとしても、スウォンに対して、「王を殺された」という強い恨みはあるけど、昔の仲が良かった思い出が全て消えるわけではなくて、「なんでだよ!」っていう思いが一番強いんよね。
高華王国内部の空・風・火・地・水の五部族の人々やそこでの暮らし、高華王国の周辺国である戒帝国・真国・斉国。
練りに練られた世界の中で、旅を続けるヨナたちの物語をぜひ見届けてください!