書籍情報
あらすじ
悪魔と契約を交わし16年という期日を条件にその心臓を借りて生きる踊り子リース。
旅の途中に出会うのはワガママ王子と指輪の精と、夜の砂漠でめぐり合い、いつもそばに居てくれる相棒・シヴァ!!
運命の悪魔を探す旅の行方は!?
オススメポイント
全2巻と短くはあるのですが、響ワタル先生の作品の中でも特に印象深いものです。
中東・エジプトあたりをもとにした世界観。主人公リースの衣装が華やかで、踊っている姿も美しいです。
悪魔の心臓を持つリースは、「花付き」とどこに行っても疎まれます。また、悪魔の心臓は魔物にとってごちそうなため、狙われることもしばしば。そんな時、いつも助けてくれるのは、リースを拾い育ててくれたシヴァでした。しかし、彼には、リースにだけは話せない秘密があります。
彼の切ない感情の動きが美麗な絵で表現されており、特に印象的です。「悪魔は、人に心臓を貸すことで、その人を通じて感情を得ることができる」という設定も秀逸。また、魔物や悪魔たちがちゃんと恐ろしい・グロテスクな見た目というのも好きなポイントです。