書籍情報
・著者:西浦一輝
・出版社:角川書店
・受賞歴:第16回横溝正史ミステリ&ホラー大賞(佳作)
・あらすじ:
プロゴルファーの箕島仁は、国内初勝利後米国ツアーに挑戦したが、膝を痛めて帰国した。その箕島を待ち受けていたのは、恋人・都築洋子の変死だった。自分を初勝利に導いてくれたキャディでもあった洋子は、箕島の子を宿したまま、無残な姿で発見されたという。プロを引退し、ゴルフ場のグリーンキーパーとなった箕島は、洋子の一周忌を機に事件解明を決意する。教え子の柄沢雅志が出場する全日本高校ジュニア選手権が行なわれるのが、たまたま洋子が死の直前まで勤めていた無農薬ゴルフ場であるのを知った箕島は、雅志に同行して、洋子の死の真相を探ろうとする。白熱する選手権のさなか、洋子の死を嘲笑うかのように、もうひとつの殺人事件が発生した。犯罪の影には、怖るべき社会悪が潜んでいた…。その清新なタッチで選考委員の絶賛をあびた、瑞々しさ溢れる青春ゴルフ・ミステリー。第16回横溝正史賞佳作。