書籍情報
・著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ(著)、酒寄進一(訳)
・出版社:東京創元社
・受賞歴:第3回本屋大賞翻訳小説部門
・あらすじ:
この小説が政治を動かした。
新米弁護士が担当するのは、少年時代の恩人を殺した男ーー
67歳のイタリア人、コリーニが殺人容疑で逮捕された。被害者は大金持ちの実業家で、事務所を開いたばかりの新米弁護士ライネンは国選弁護人を買ってでる。だが、殺されたのはライネンの亡くなった親友の祖父だったと判明する。知らずに引き受けたとはいえ、少年時代に世話になった恩人を殺した男を弁護しなければならないーー。苦悩するライネンと、被害者遺族側の辣腕弁護士マッティンガーが法廷で繰り広げる緊迫の攻防戦。そして裁判で明かされた、事件の驚くべき背景とは。刑事事件弁護士の著者が研ぎ澄まされた筆致で描く、圧巻の法廷劇!
解説=瀧井朝世